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![[COLUMN] #235 「たばこ」と誰に言ったのか](https://cdn.sanity.io/images/le7z07rc/staging/e85270dd6b3c0533bc7d34e5b7f4aaa3a5385b8c-5000x3327.jpg?w=3840&q=50&fit=clip&auto=format)
14時を過ぎたコンビニだった。 近頃のコンビニはだいぶセルフレジが多い。 まばらな客に対して店員は、昼のラッシュで乱れた棚や欠品した商品を補充していた。
![[COLUMN] #234 海外ドラマだったらシーズンいくつ?](https://cdn.sanity.io/images/le7z07rc/staging/7882c8b3f01f8802973bee921b36649c15385dd9-2726x1867.jpg?w=3840&q=50&fit=clip&auto=format)
最近ふと思う。人は出会うべき時に出会うべくして出会うのだと。 突然だが仕事を辞めて今月からワーキングホリデーでフランスへ行くことにした。 周りに話すと必ず「どうして?」と理由を聞かれる。理由はたくさんある。海外で一人で暮らしてみたい。外国語を話せるようになりたい。ヨーロッパ中を旅したい。……あとは「パリに住んでた」って言いたいから。 でも、意外と聞かれないのが「キッカケ」だった。
![[COLUMN] #233 さよなら、ソーシャル](https://cdn.sanity.io/images/le7z07rc/staging/7ba2622e1499671e4eb1aeb6e70fc17a6d2da784-1538x1023.png?w=3840&q=50&fit=clip&auto=format)
僕は人と話すのが好きだ。ほぼ毎日人と関わる生活をしている。 けれどときどき、あえて物理的にソーシャルから離れるときがある。 ここでいう“ソーシャル”は、SNSのことじゃなくて、人と会うこと、人と話すこと、誰かと時間を共有すること。
![[COLUMN] #232 祖母の〈生活-文脈〉](https://cdn.sanity.io/images/le7z07rc/staging/0a14c9248d49b6614d185800f88edbd1ce697138-3072x2048.jpg?w=3840&q=50&fit=clip&auto=format)
〈生活-文脈〉は、打越正行著の『沖縄社会論 ——周縁と暴力(筑摩書房、2025)』を読んでいて出会った言葉だ。今に続くこれまでの生活の中で形成された、わたしたち個々がこの世のあらゆるやりとりを理解する際に依存している文脈だそうだ。マーケティングや学術調査・分析、教育分野などで、個人のとある行動の背景をその人の固有の物語として理解しようと試みるアイデアとして、口にされているらしい。 この言葉を知って私の頭に浮かんだのは、大阪に住む祖母と過ごした大学3年のひと夏だった。 2022年初夏、わたしは当時家に住まわせてもらっていた祖母との同居生活に限界が来ていた。一緒に暮らしていて投げかけられる言葉第1位が結婚、その後に、女はこう、男はこうがつづく。「あるべき姿」の化身のような祖母。お互いの幸せの定義が全く違うので、わたしはこういうことがしたいんだと伝えても「そんな“普通“じゃない人生でほんとに幸せになれるの?」という疑問を呼び起こしてしまうようだった。飲み込んだ言葉が内に溜まっていって、1ヶ月が経った頃には顔を合わせるのもつらくなってしまったのだけど、学問の力を借りながら事態は好転していく。
![[COLUMN] #231 変化するライフと豊かな拡張](https://cdn.sanity.io/images/le7z07rc/staging/518e9566633e559c205b05b2ed86a43a001d8e77-4039x2688.jpg?w=3840&q=50&fit=clip&auto=format)
私は『働くを実証する場』でコミュニティオーガナイザー(以下CO)として仕事をするようになった。 COになる前、私はアパレルブランドのアソシエイトブランドマネージャーをしていた。デザイナーが行うクリエイティブな仕事以外のすべてを進行する仕事だ。 そしてCOになった今、私はたまに「過去の自分がなぜファッション業界で働いていたのか」について考えることがある。
![[COLUMN] #230 春はどこへ行くのだろうか](https://cdn.sanity.io/images/le7z07rc/staging/9842d56583cac631f8acce0eddddea0cd7ec056c-4650x3094.jpg?w=3840&q=50&fit=clip&auto=format)
荷物の多さは心配の多さに比例している。 名前が思い出せない誰かが言っていた言葉だ。ふと自分はどうかと考えたとき、自分のかばんの重さを確かめたくなる。 気分がいい日は階段を一段飛ばしで上がってみる。
![[COLUMN] #229 直線と曲線](https://cdn.sanity.io/images/le7z07rc/staging/a6b7d333fca9ca4025bd18c2abdec2944a36b95b-6048x4024.jpg?w=3840&q=50&fit=clip&auto=format)
Netflixで配信されている純愛リアリティショー『ラヴ上等』を見終えた後、恋愛そのものよりも、彼らが本心を直球で差し出す姿勢が印象に残った。ああいうふうに言葉にできたら、自分に正直に生きられたら、物事はもう少しクリアに見えて、行動もシンプルになるのかもしれない、と思った。 見終わったあと、主題歌がglobeだったことから、懐かしくなってそのまま聴いていた。この曲あったな、好きだったな、とか。初めてジャケ買いしたアルバムはこれだった、なんて、断片的な記憶をなぞるように。 その中で、一曲だけ、妙に込み上げてくるものがあった。懐かしい、というよりも、そのときの感情がそのまま戻ってくるような感覚。ずっと触れていなかったキャビネットの上を、そっとなぞるような。キャビネットからすれば、急に触れられて、少し驚いたかもしれない。
![[COLUMN] #228 移動しに行く](https://cdn.sanity.io/images/le7z07rc/staging/cc62a205e8a9fa59e84b6ccadc81d4199d96836b-5737x3817.jpg?w=3840&q=50&fit=clip&auto=format)
移動。特に自転車や車での移動が好きだ。 ただ、本来私は外に出ることが好きではない。日常生活を送っているとそれだけで情報量が多く、休みの日はできるだけ家にこもっていたい。外にいるあいだは、どうでもいいことまで含めてずっと考え事をしてしまう性分なので、帰宅するころには脳が大量出血しているような感覚になることも少なくない。 少し話は逸れるが、私は同じドラマや映画を延々と見返してしまう。展開も結末も知っている物語を何度も流し、内容を追うわけでも感動し直すわけでもなく、ただ音と映像に身を預けている。知っている時間が続くだけだ。
![[COLUMN] #227 黒崎さんのこと](https://cdn.sanity.io/images/le7z07rc/staging/700e271547ac7d673fd7067ac012731a6553644d-5395x3590.jpg?w=3840&q=50&fit=clip&auto=format)
お金至上主義の金融の仕事から、もっとビジネスとデザインが融合したようなことがしたいと漠然と考えていた頃、ネットでスクーリング・パッドを見つけた。IDÉEは知っていたけれど、黒崎さんのことは全く知らないまま説明会に参加するために、会場である廃校をリノベした池尻のIID 世田谷ものづくり学校(現HOME/WORK VILLAGE)に行ってみると、大きなおじさんがいた。なんだかとても熱く話してくるので、よく分からなかったけれど、えいや!と18万円の大枚をスクーリング・パッドにつぎ込んだ。 目から鱗だった。黒崎さんがよく言う「面白さ」を体感したのだと思う。黒崎さんが連れてきた友人との対話が、社会人3年目の私にとっては「こんな生き方があるんだ」「こんなチャレンジができちゃうんだ」「こんな破天荒もありよね」と、とにかく面白かった。あっという間の3ヶ月を経てスクパは終わったのだけれど、実はここからがスタートだった。 *「面白いについて」
![[COLUMN] #225 Between Here & Elsewhere](https://cdn.sanity.io/images/le7z07rc/staging/40c1a8404f8a4192abd8701211c5b10231154b14-2665x1772.jpg?w=3840&q=50&fit=clip&auto=format)
「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」 幼いころ、私が「何を考えているの?」と尋ねるたび、父はそう答えた。 父は研究者で、職業柄いつも何かを考えている人だった。しかし、当時の私はこの種の哲学的な問題にはあまり興味がなく、誰にもどこへも行ってほしくはなかった。