INTERVIEW case#44 We Talk Here 未知なるものに向かって実験し続ける仲間たちと共に

エネルギー資源の枯渇が叫ばれる昨今、光熱費削減や環境を考慮した住まいの開発は早急の課題のひとつとなっている。日本政府が2030年までに全世帯普及を目指すと発表したHEMS(家庭用エネルギー管理システム)も、国内普及率はまだまだ低い。MIDORI.so Bakuroyokoyamaのメンバーであるモノクロームは、次世代の住まいを見据え、既存のプロダクトをさらにアップデートさせた「HEMS」と「エネルギーを作る屋根」の開発を進めている会社だ。モノクロームのメンバーであるゴンザレス・ダビドさん(写真左)、森下佳織さん(写真右)に、お話を伺った。
[ Interview / Text ]Tamao Yamada
2022.11.1
森下:エネルギーを作る屋根とHEMS(Home Energy Management Service)の開発を行っています。エネルギーを作る屋根とは一般的に『太陽光パネル』と呼ばれているものですが、普及してから既に時が経っているものの、実はまだ需要に応えられていない部分があるのではないかと考えています。
HEMSは、発電したエネルギーの使用をコントロールするシステムです。既に他社が販売しているものは発電量を可視化したモニターがつけてあるだけで、あまり使われていないという現状があります。それらをもっと使いやすく、生活を便利にするものにしたいと思っています。モノクロームは、CEOの梅田が自宅を建てる際、既存の太陽光パネルやHEMSでは理想の家づくりを叶えられないと思ったことから、よりアップデートしたプロダクトの開発が必要だと考え、設立された会社です。
ー お二人のことを教えてください
ゴンザレス:僕はモノクロームでデバイスエンジニアとして働いています。モノクロームに入る前は、コンサルティング会社でソフトウェアのエンジニアとして働いていましたが、大学でハードウェアを学んだので、その分野も生かせる仕事をしたいなと考えていました。そのタイミングでモノクロームの存在を知り、新たな挑戦ができる会社の環境と、良いプロジェクトに惹かれて入社しました。
森下:私はコーポレートの担当をしています。前職では、アドバイザーとして外部から企業を支援する仕事をしていましたが、自分も事業を一緒に作っていきたいというもどかしさを感じていました。CEOの梅田と共通の知り合いがいてモノクロームを紹介してもらい、梅田と、CTOのラスと話す機会をいただきました。ソフトウェアやシステムのことを全く知らない状態でしたが、新しいことをしている彼らがすごく魅力的で、一緒に働きたいと思い入社することに決めました。自分もこの事業を一緒に作っていきたいなととてもワクワク感じたんです。


梅田さんを筆頭に、明るく仕事に熱心なメンバーが多いモノクロームチーム。設立当初は3人だったメンバーも、今や15人を超え急成長している。国籍問わず様々なメンバーが集まるため、働き方やチーム醸成については意識していることがあるという。
森下:梅田は、いいなと思うことを突き進んでできる人。一般的には諦めてしまうようなことでも諦めない。リーダーとしてブレない人です。そして、それについていっているメンバーもすごいなと思います。私も何かのスペシャリストになって、確立した自分の領域を持ちたいと思っていた時期もありましたが、今はわからないことを一個一個紐解いて、未知なるものに向かって実験していくことが面白いと思うようになりました。チームのみんながどんどん新しいチャレンジを続けているので、自分も強く刺激を受けているのだと思います。仕事だけでなく、人間的に良いエネルギーを持っている人が多いので、ポジティブな連鎖が社内で起きているなと感じます。
森下:メンバーの多くが、リファラル採用。会社のマインドに合う人を常に探しながら、技術職などは公募もしています。日本だけではなく世界にも展開していきたいと考えているので、様々なバックグラウンドを持つメンバーが集まっている現状はとても良い状態だと思っています。会社としては、各メンバーの能力が存分に発揮できる環境にしたいので、場所や時間などは自由に選べるように、メンバーそれぞれの働き方を尊重しています。最近はメンバーが増えてきているので、コミュニケーションの齟齬が起きないようにMTGを設定するなどして工夫し、それぞれのセルフエンパワメントの姿勢を大事にしています。
ゴンザレス:僕たちは、日々新しいプロダクトの開発に取り組んでいるので、常に学び続ける必要があります。理想を実現することは簡単なことではないですが、役職を問わず全員が新しいものごとに対して積極的な姿勢でいるので、本当にいいチームだと思います。良いプロダクトを作りたいという想いがみんなの根底にあるので、社内には常にチャレンジし続ける雰囲気があります。採用の際はそういったところがマッチするかという部分は意識していると思います。

ー お二人にとって、MIDORI.soで働くとは?
ゴンザレス:モノクロームが設立したのは去年の7月。僕はその2ヶ月後に入社したので、ちょうどMIDORI.so Bakuroyokoyamaのオープンと同時期でした。最初はペイントの匂いがまだ残っているくらい何もない状態でしたが、僕たちモノクロームの設立当初は、エンジニアしかいなかったので、MIDORI.soでいろんな仕事をしている人たちと出会えたことがとても面白かったです。MIDORI.soで働いている人は、それぞれ自分の仕事に誇りを持ち自立しているので、話していていろんな気づきをもらいますし、全く違う仕事や文化の話ができるので楽しいです。それに、ラウンジに来て仕事以外の話ができるのはリフレッシュになりますね。
森下:MIDORI.soは、とてもあたたかい空間だなと思います。普通のオフィスだと、他の人に話しかけにくいことが多いですが、ここだと何かあった時に相談ができるくらい人との距離を近く感じます。また、コミュニティランチがあるのもすごく良い機会です。旅行先にあるゲストハウスに滞在している感覚で、とても心地よく感じています。
株式会社モノクローム|Monochrome Ltd.
2021年設立。Co Founder 梅田 優佑、イズラム・ラス。エネルギーを作る屋根と、HEMSを開発中。
プロダクトのアップデートや採用情報は公式ウェブサイトをご覧ください。
https://www.monochrome.so/
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