COLUMN #4 bonfire

Topic: ColumnWritten by Mizuki Kanamura
2021/8/13
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小学生の頃から、キャンプ場での夜の焚き火の時間が好きだった。目の前で燃え上がる炎に非日常感を覚えワクワクしていたのかも知れないが、それ以上に、焚き火の時間だけは必ずみんながそこに集まってくることに楽しさを感じていたのだと思う。大昔から人は、生活に必要不可欠な火の元へ暖を取りに集まってきていた。そこで生まれていた小さな会話の数々は、その後の文明の発展にも繋がっているだろう。

現代社会で焚き火を頻繁にするという人は稀だが、MIDORI.soには焚き火的な存在が散りばめられている。ラウンジでは、コミュニティオーガナイザー(以下CO)やメンバーがコーヒーを多めに淹れてシェアするというシーンがほぼ毎日見られる。忙しいからとインスタントのコーヒーを1人で飲むよりも、おいしい豆を都度挽いて淹れ、みんなで飲む、特に人に淹れてもらったコーヒーはやはり格別だ。

また、週に1度各拠点で行っているコミュニティランチでは、12時半になるとみんながテーブルに集まってきて、おいしい食事の時間を共にする。MIDORI.so 中目黒と永田町にある円卓での食事は、まるで焚き火を囲んでいるかのように見える。表参道には「最後の晩餐」でも始まりそうな長机が。その時に居合わせた人同士でのユニークな会話や、新しい出会いや刺激が生まれている。

おいしいものだけでなく、美しいものや楽しいことを、自分だけでなく周囲の人ともシェア出来る環境では、みんながいい気分で、コミュニケーションも優しくあたたかいものに感じられる。コロナ禍により人が集まれる機会はかなり減ってしまったが、このような「焚き火」の出来る場所はこれからも必要とされていってほしいと思う。

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