COLUMN #126 確定申告の季節到来
Topic: Column / Written by sayoko kawai /
2024/2/23

一枚一枚の領収書を仕分けながら去年の収支について、あれやこれやと思いかえす。
毎年憂鬱な時期である。
車をぶつけたときの領収書がでてきた。バックで駐車していたところ、コンクリートの柱が見えずにメリメリという音をたてて後ろのドアが凹んだ。もちろん、私の心もベッコリ凹んだ。あくせく働いた数万円はあっという間に飛んで行っていた。
携帯電話を落として画面が割れた修理代数万円。
新幹線の切符をなくしてもう一回買い直さなくてはいけなかった数万円。
自分で貯蓄したお金がこうした凡ミスによって使われていっていたことへの悲しさと腹立たしさたるや。気が重くなりすぎるので、今日の作業は終了。いったい提出はいつになるのだろうか。でも、こうなったのもすべて自分だと受け入れるしかない。
確定申告は申告者の性格がよく出ていると思う。税理士の先生に任せる人、毎月コツコツ帳簿をつける人、ギリギリまでやらない人。できあがりの申告書は一見似ているように見えるし、仕分けもルール通りだが申告書の数字や、インボイス番号をもっているのか、とか、iDeCoに入っているかなど、制度があって、どれを選択するかという行為にその人自身のキャラクターがでているのではないかと思ってしまう。
毎年、来年はちゃんとしようと心に決めるも、結局は変わらないだろう。
いい加減な自分は、来年もいい加減なんだとそろそろ諦めて周りの人たちと励まし合ってこの時期を乗り切りたい。
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