COLUMN #105

NIB SHIBUYA powered by MIDORI.soメンバーの志村不動産です。僕は不動産仲介王になるため日々努力しているところだ。それとは別に社員10名ほどの小さな会社を経営していて、それは安全装置を海外から輸入して日本の企業へと販売している。
年初に従業員が1名辞めた。退職者が出たのは実に8年ぶりだった。補充のため新人2名を採用することにした。僕は経歴などよりも、面談での第一印象と直感を大切にしている。ただ、仕事仲間という視点で、その人のことが把握できるのは、知り合ってからだいたい1年後くらいだと思っている。
予想外だったのは、みんなが8年ぶりの新人採用にものすごい興味を示していて、どういう人材を補充すべきか、それをも飛び越えて、経営判断的な視点から意見を言う人も現れた。早速、それぞれの意見が衝突した。様々な思惑を持っているんだなと新鮮な気持ちになった。
採用後は、みんな率先して、新人へ研修を行い、一緒に仕事をしながら、社内が新鮮な空気になった。研修をするということへのモチベーションを全員から感じられた。改めて、久しぶりの採用はみんなにとって大きなイベントだと理解できた。
数か月が経つと、今度は些細なことで不満が出てくる。みんなは新人を受け入れ、新人はこの会社を受け入れたものの、双方が新しい慣習を受け入れるという現実に対して違和感を覚えてくるのだと思う。
メンバーが入れ替われば、今までの慣習にも変化が伴う。おそらく8年もの月日と変化のないメンバーの間で慣習が究極的に完成されたのであろう。少しでも変化を感じると過剰に反応してしまう。
新しい人たちと仕事を共有する楽しさへの期待とは裏腹に、こういった不満も湧いてくるのかと僕は感心した。たしかに10名の会社のうち2名が新人だとしたら、それは全体の20%だ。今までの慣習が崩壊してもおかしくないほどの大きな割合である。
おそらく、そういったことがなんとなく落ち着き第一次平穏期が来るのが、知り合ってから1年後なのかなと思った。僕もMIDORI.soのメンバーになってからそろそろ1年が経つ。改めて、みなさんに僕を受け入れてくれたことに対してスペシャルな気持ちと感謝を伝えたい。
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