COLUMN #56 where is your white stage?

福岡でMIDORI.soがようやく始まる。9月18日のオープンニングレセプションから始動します。毎回、どうして福岡なのかと聞かれるのでちょっとここに書かせていただきます。宣伝ではないので！と前置きした上で。

それはある日、永田町のメンバー大福くん* から福岡に支店を作りたいんだけど、MIDORI.so 福岡やらない？という一言から始まりました。自分達だけで福岡に進出するよりも、場所をシェアできるし、会社以外の仲間もできるしやろうよ〜、と。福岡か、土地勘ないな、物件はあるのかな〜〜〜と頭をぐるぐるしていると、その1年くらい前別のメンバーの紹介で福岡の一棟ビルの紹介を受けていたことを思い出しました。当時は、へーこんな物件あるんですね、程度で終わっていたのですっかり忘れていたし、1年も経っているのでもう埋まってしまっただろうなと思いながら、紹介いただいた不動産担当の方に連絡をしてみたら、なんとまだ埋まってないとのこと。これはもしやいけるのでは、と黒崎さん*、大福くん、そして福岡出身でMIDORI.so 初期メンバーで一緒に仕事をしている清田さんと福岡まで5階建のビル物件を早速見に行きました。赤坂駅は東京にしかないと思っていたら、福岡にもあるんですね、というほど無知な状況。ただ驚いたのは、飛行機を降りて空港を出るとすぐに地下鉄の駅、そこから door to door で20分で現地に着いたこと。そして、都会！大濠公園のすぐそば！なぜこんないい物件が1年も残っていたのか。不良物件？？と思いましたが、一棟で使いたいところがなかなか出てこなかったことが理由だそう。
1Fはカフェで賑わいを作って、5Fにはラウンジ、2Fはギャラリーでと、黒崎さんには見えないものが見えるのです。こうなったら進めます（笑）福岡市は、スタートアップ支援が盛んですし、MIDORI.soでお世話になっているアーティストやHASAMIチームも近くにいますし、新しいMIDORI.so圏ができるのではないかと言う期待感が膨らみました。カフェには、MIDORI.so馬喰横山1Fのカフェでものすごく良いムードを作ってくれているSupreme Coffeeの松本さん、MIDORI.soの兄弟企業でもあるmediasurf発のコーヒースタンドSRの加藤くんが共同で参画してくれることになりました。

面白いことを一緒に面白いと思って突き進もうと、誘ってくれたり、繋いでくれたり、一緒に参加してくれたりという仲間がいて成り立っていることがすごく嬉しいこと。MIDORI.soは拡大していますね、どうするんですかこれから、なんてこともよく聞かれるのですが、それも申し訳ないのですが、毎回計画通りなわけではないのです。本当に純粋に面白がってくれる人や共感してくれる人たちがいるから成り立っているんです。事業計画も重要なのはもちろん過去の経験からも分かっているのですが、やはりパッションとスピリットがそれを上回ってしまうのではないでしょうか。

福岡で仕事をしている方、始める方、東京ー福岡で仕事をする方などなどいつでも遊びに来てください。一緒に面白がってください。

* 大福くん：大福裕貴。ゼロアクセル株式会社 CEO。来週インタビュー記事を公開予定。
* 黒崎さん：黒崎輝男。1949年東京生まれ。「IDEE」創始者。オリジナル家具の企画販売・国内外のデザイナーのプロデュースを中心に『生活の探求』をテーマに生活文化を広くビジネスとして展開。 東京デザイナーズブロック」「Rプロジェクト」などデザインをとりまく都市の状況をつくる。2005年流石創造集団株式会社を設立。廃校となった中学校校舎を再生した『世田谷ものづくり学校（IID)』内に、新しい学びの場『スクーリング・パッド／自由大学』を創立。「Farmers Market @UNU」「246Common」「IKI-BA」「みどり荘」「COMMUNE 246」などの「場」を手がけ、新しい価値観で次の来るべき社会を模索しながら起業し続けている。