COLUMN #55 no rule is our rule

今年6月にアメリカで世界最大級のクリプトカンファレンスに参加した時の興奮が忘れられない。世界各国から分散型の未来を信じる人が集まり「自分たちが時代を創っていくんだ」という圧倒的熱量を感じた。私自身もクリプトの思想に取り憑かれてしまったうちの一人だ。
ブロックチェーン、クリプト、web3.. など時代の流れと共に色々な名前で呼ばれるこの業界だが、web3のムーブメントは「ヒッピー文化にとても似ている」とよく言われる。
このムーブメントは、現在の資本主義に侵された社会に対抗し、権限あるentitiyに決められたことに従う「トップダウン型」ではなく、個人らが参加し提言し実現していく「ボトムアップ型」のガバナンスの未来を信じる人たちの集まりである。これは中央集権型の今の社会のあり方に対するアンチテーゼだ。そして今、大きなパラダイムシフトが起ころうとしている。
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今の社会は、企業や国家では選ばれた第三者(経営陣や政治家)が課題解決について取り組んでいる状態だ。日本のような国民が政府を信じている国では、特にそうかもしれない。意思決定者には課題について無関心な人がいる場合もあるだろう。
例えば1つの川をめぐる問題解決に取り組むにあたって、流れている場所には「住んでいる人」「農作をしている人」「魚釣りをする人」などの関わる人達がいる。だが、その川についてのルール決めなどは(川に関わりもしない)自治体や国家の代表者が集まり、間接的方法で調整されているのが現状だろう。
それがweb3の世界では「ステークホルダー」(課題に危機感を感じている人たち)が集まり、直接的に課題解決に取り組み意思決定をしていく。こんな風に意思決定がなされていく中、より良い社会にならない訳がない!
「No rule is our rule」
MIDORI.soのカルチャーは「web3」と呼ばれるものが出てくる前からずっと「分散型」の組織のあり方を体現していたのではないか、と思うことが多々ある。
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