COLUMN #39 dear me and my friends

Topic: ColumnWritten by erisa childs
2022/5/10
#39 dear me and my friends

私は今、就職活動をしている。スーツを着て、全く違う生き方をしてきた人たちと全く同じ土俵で評価をされることに違和感や苦しさを覚えながら、申し訳程度に就活をしていたときにMIDORI.soと出逢った。

きっかけはインスタで見つけた広告だった。MIDORI.so自体の存在は、広告を読んで初めて知った。ただ、表参道にあったCOMMUNEにいったり、別のインターンのイベントの手伝いをしたり、Farmers Marketにも何度も行ったことがあった。気づかないだけで、実は出逢いは周りに溢れていたった。

私は、そういう出逢いをなるべく見逃さないように意識している。趣味を聞かれたら「散歩」と答えているが、ただ歩き回るのではなく、気になったところにいき、見つけた店や場所について調べる。またさらに調べる。歩く。そんなふうに情報を掴み、世界を広げてきた。バイトやインターン、好きなお店、服、アート。外に出なければ知らなかったと思うと、少し怖くなる。

とにかく、求人の内容を読んだ瞬間に「自分に向けて書かれた求人だ」と思った。ホームページやインスタから伝わる雰囲気に惹かれた。昔から直感を頼りに生きてきたが、今回もその直感は間違ってはいなかった。初回の面接は中目黒だったが、蔦で覆われたインパクトの強い外観も、壁二面を覆う本も、全てが魅力的だった。

就活では面接をしてもなかなか通らない口下手の私は、あまり期待せずに、ただ自分らしくいることだけを考えて面接を受けたら、縁あってインターン生として採用いただいた。少し自信になった。取り繕うことなく自分らしくいてよかった、と思った。

そして、2週間前くらいのランチ会でメンバーの方たちとお話をしたのが私のインターンの始まりだった。経歴も職種も多様な人たちとの会話には、どういう方向性に広がるか分からないという面白さがあった。このまま就職をすれば、職場以外での繋がりや関係性を作り、保つことは難しいだろう。そういう時にMIDORI.soという居場所があれば救われることもあるのかもしれない。帰り道はそんなことを考えた。

周りには同じように就活に苦しむ友達や、同世代の子たちがいる。「お祈りメール」がメールボックスに溜まっていくと、必要とされていないと思う人もいるだろう。でも、こういう場所や働き方があると知っているだけで気持ちが楽になるかもしれない。当事者だとなかなか難しいが、就職だけが全てではないこと、転職でもフリーランスでも、様々な道があることを忘れないでほしい。私も忘れずにいたいと思う。

自分にどんな将来が待ち受けているのか、全く想像できない。でも、今まで通り興味を持ったことに真っ直ぐにぶつかっていけば何かに繋がっていくかもしれない。何をするにしても、必要な時には努力を怠らずに、自分らしさは失わずに生きたいと思う。

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