COLUMN #114 小さくても

毎日のニュースで、悲しいことがたくさん起きていることを知る。ウクライナの戦争もガザの攻撃も、複雑すぎる事情の間に民間人たちが犠牲になっている。同じ時代、同じ時間を生きているのに、今もこうして被害は人の手によって拡大しているんだと思うと胸が痛い。でも自分ができることはほとんどなくて、ただ無力さを感じるだけだ。
これだけ世界中に戦争を止めたいという願いがあるのに、どうして戦争はなくならないのだろう。10代の頃に抱いていた疑問は、今も解決されるどころかさらに悪化しているようにもみえる。
とはいえ、今、被害がどんどん拡大していくのをみていると無関心ではいられない。戦争反対の署名もしたけれど、なにか変わるのかな。寄付もしたけど、そもそも必要な人に届いているのかな。選挙にいってみたものの、外交どころか私たちの生活もじわじわ苦しくなってないか!? etc…
できることはやっても、気がつくとなかなかネガティブな思考になってる。世の中が変わる実感がなくて、このままどうなっちゃうんだろうという漠然とした不安。何にもできない自分に諦めを感じてしまう。
ただ、そういう無力さを感じている人が多いということにも気がついた。MIDORI.soで私の歯痒さをシェアすると、それを見た一人一人に「見過ごせない」という想いがあることがわかった。仲間たちの「無力だけれど、まず自分がいいと思ったことを信じてやってみる」という姿に勇気をもらえた。スキルシェアの場も必要だけど、「なにもできない」という思いを共有できる拠り所があってよかったと思っている。
戦争の話、環境の話、社会の話。自分1人ではどうすることもできないけれど、なにかできないかという思いが希望になり、小さくても渦を創り出すと信じている。
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