COLUMN #111 Village Hinohara

Topic: ColumnWritten by Ai Yamada
2023/10/27
111

私は今年の4月からMIDORI.soのコミュニティオーガナイザーとして、東京都西多摩郡檜原村にあるサテライトオフィス施設「Village Hinohara(以下、Village)」の運営、そして都心と檜原村を繋げるというミッションのため月に12回檜原村を訪れています。まずはもっと村について知るために、毎回できるだけ村内を巡っています。


Villageは、都内の小学校遠足でお馴染みの高尾山の少し先、都心からは電車か車で2時間ほどの場所にあります。Villageでは目の前を流れる秋川の音をBGMに仕事するもよし、村の野菜やジビエでBBQをして、室内暖炉を囲んで呑み直すもよし。(屋外サウナも増設中)。一人でも、家族、友達と、とにかく落ち着く場所です。また、ワークスペースやラウンジスペースが広いのでチームビルディングを目的とした合宿などにも利用されています。


ワークスペースには、村の杉の木から作られたかっこいい一枚板のダイニングテーブルがあり作業をするにはもってこいです。ただ、Village代表の清田さんが言っていたように、『ワーク』にはフィールドワーク、ボランティアワークもあり、Villageもデスクワークだけの場所に留まりません。Villageに来る村人たちも自然を相手にする仕事が多いですが、生きるための様々なワークをこなされていて都心で生まれ育った私にとっては毎回学びのある会話ばかりです。不思議なことに、ワインを片手に焚き火を囲んでいると、自分のやりたかったことチームとしての目標を思い出したりと、都心で忘れていたあれやこれやが沸々と湧き上がってきます。


先日1013日〜15日の檜原村は、まだ青茂っている山の中に秋の空気があり、朝晩は冬のような寒さでした。都心にいると季節の変わり目を感じるのは、まだ暑い時期から始まる厚着ファッションの広告や、ハロウィン、クリスマスと続くイベントの広告が多くて、次の季節を無理強いさせられている気がします。


Village周辺では、秋の虫と夏の虫が一緒に飛んでいて、山の色が少し渋くなっている姿から季節の移りを体感できました。きっと次に行く頃にはまた違う風景で、また同じこの景色を見れるのは1年後なのかとちょっと名残惜しさを感じながら都心に戻ります。そして、近所の飲み屋のカウンターに座って、帰郷の一杯。やっぱり私のベースは都心なのか。いやどっちもでいいじゃないかと、4月よりも檜原村を近く感じています。次はVillageで誰と会えるだろうと想像しながら、今日も都心で楽しく働いています。

MIDORI.so Newsletter: