COLUMN #5 back to the real

今までの私の人生は人との暮らしを共有することで大体のことが成り立ってきた。特に仕事面でいうと、前職のシェアハウス運営の仕事、今のコミュニティーオーガナイザー(以下、CO)の仕事もシェアメイトたちとの雑談の延長で紹介してもらい知ったのだった。物事が動き出すきっかけは全て「雑談」から始まると思う。なにか生まれるかもしれないし、生まれないかもしれないけど。
数年前は仕事も基本はリモートワークだったのでシェアハウスで一人黙々と仕事をする日々。でも夜にはシェアメイトたちが帰ってきて一緒にご飯を食べながらリビングで談笑。楽しかった。MIDORI.soでも働くのはもちろんだが、みんなの仕事を知ったり、一緒に雑談したり、ご飯を食べたり、時には悩みを相談したり、より関わりの質と幅が広がった。同じ空間で同じ時間を共有していくと、意識的にも無意識的にも影響し合っていく。住む場所でも働く場所でも人が主体の空間でリアルに会って心を通わせる。そうしていけば自然と面白い状況が生まれていく。それはどんな場でも本質的には変わらないんだとMIDORI.soに関わるようになって、より思う。
中学生のときに通っていた学校の校是に「自由の快翼を張り 責任の重荷を負う」という言葉があった。つまり、責任を果たしたところに自由がある、という意味だ。そのときは一ミリも心を動かされることはなかったしすっかり忘れていたけど、大人になりフリーランスとして働くようになってからまさかこの言葉を思い出し身に沁みる日々が来るなんて思いもしなかった。働き方≒生き方を自分の意志で選択している人々は、各々が自分の人生に責任をもって仕事を全うしているのではないか。ここにいると心の中ではサボりたいなと思いながらも、自分も頑張らなくては、一生懸命生きなければと思わされる。それと同時に、自分の判断で物事や仕事、働く場所、住む場所、生き方を自由に選択できる状況をこれからもつくっていきたい。それには常に考え続けなければならないし、自分自身への問いも必要だ。世界を変えてやろうとかそんな意志は正直ないけれど、自分にも周りにいる人々にも心地よい状態でいてほしいし、困ったときには一緒に悩んだり喜びも共有したい。何がより善い生き方なのかを今後も考察していきたい。
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