COLUMN #40 on an equal footing

Topic: ColumnWritten by Masatoshi Sawa
2022/5/13
#40 on an equal footing

高度経済成長期からモノは増え、バブルでモノが主役の時代が来ました。世の中は「モノ・コト・ヒト」という順番の考え方だったと思います。(家や車、最新家電を持つコトがステータスだったのが象徴的な例)近年の大きな地震を境に「生き方」を見つめ直すタイミングがきて「ヒト・コト・モノ」という順番に変わったように思います。

事実、SNSでは人が主役になり、フォローしている人が持っているモノ・使っているモノが注目を浴びるようになっています。そして、好きな土地や風土(ローカル)を見つけ、そこでどういった生活をするかが重要になり、コロナ禍でその流れは更に加速したように思います。WEB会議の普及で物理的な距離はなくなり、ローカルは土地を指すことではなく、その人のいる場所ということになりました。近くても遠くてもローカル、そんな感じではないでしょうか。だからこそ、「どんな場所」で「誰と働く」かということはとても大事になったように思います。

僕はCO(コミュニティオーガナイザー)として在籍してまだ1年たらずですが、MIDORI.soはそんな時代の変化の中で、人の価値観が変わっていっても、ただ言葉で形容するだけのコンセプトや特徴ではなく、コミュニケーションを大切にすることで自分達の考える「働く場所」を表現してるように思います。だから、お客さまを招き入れるという「サービスを提供する側」と「お客さま」のような旧来の形ではなく、COとメンバーが一緒に働き、共にMIDORI.soというローカルを作り出すような形で存在しているのだと僕は考えています。

(すでに存在していますが)もうすぐMIDORI.soECサイトを本格的に稼働させます。ただ商品を仕入れて販売するのではなく、「働くに関連したグッズ」や我々が関わる多くの「働く人とのコミュニケーションの一つ」として、形あるコミュニケーションを生み出すことを目的としています。形があれば、まだ出会えていない未来のメンバーとのコミュニケーションを取ることが出来ます。

このコミュニケーションの輪が広がり沢山の人と繋がることができれば、MIDORI.soがまだ無い土地でも「あの土地にはあの人がいる」とMIDORI.soに行くような気持ちで気楽に足を踏み入れることが出来るかもしれません。「購入者=お客さま」ではなく「購入者=一緒にローカルをつくる人」になれば最高です。

そして、すでに出逢っているみなさんとアイテムを生み出す事で生まれるコミュニケーションも育められればとても幸せです。MIDORI.soがただの場所ではなく、もっと大きな何かになる未来を夢見てがんばります。

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