COLUMN #253 1ヶ月後なんて、わからない

Topic: Column / Written by lyoske kurita /
2026/10/8
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去年、スウェーデンのストックホルムで暮らしていた。

2025年2月。いつか北欧で働く夢を持って、渡航した。ウィークリーマンションに住んだ。2月25日に次のシェアハウスが決まり、カウンターへ行ったら「誰も予約できない、Forever」と言われた。住んでいたウィークリーマンションが破産した。Foreverはこんなところでは聞きたくなかった。2月27日には全員退去することになった。渡航して、ちょうど3週間たった頃だった。

2025年6月。以前通っていたデンマークの体操学校が主催する同窓会に参加した。

僕が所属していたパルクール学科は無くなっていたし、学校も色々変わっていたけど、10年以上ぶりに会った友達は変わっていなかった。そのままコペンハーゲンで開催されていたデザインイベントにも足を運んだ。「こういうところで生きていけたらいいな」「デンマークと日本を繋げることができたらいいな」なんて、ぼんやり考えていた。北欧の夏至だった。

2025年7月。スウェーデンに帰国してからすぐ、バイト先から連絡があった。自分がシフトに入っていない日のクレームの責任を押し付けられ、クビになった。その3日後、以前から応募していたスタートアップでの仕事が決まったので、少し安心した。仕事が始まってから2回目の金曜日。ストックホルムで働けることも決まったし「夏を満喫しよう!」と思ったタイミングで、2階の自分の部屋に泥棒が入った。スーパーから帰って、1階のシェアキッチンで晩ご飯を用意していたタイミングだった。確かに、そこのシェアハウスはエアコンも扇風機もないから窓は開けていた。シェアハウスのみんなも窓を開けていた。1時間も経たないうちに自分の部屋へ戻ると、パソコン、財布、マイナンバーカード、免許証、バッグなどが盗まれていた。

尋常じゃないアドレナリンが出ていたのは今でも忘れない。多分、一生忘れない。

でも、盗まれたものは10年くらい使っていたし、起きてしまったことだし、考えても仕方ないので、突然起きた断捨離だと思うようにした。その名も、泥棒断捨離。スーパーの帰りだから、食料はある。でも、クレジットカードはない。新しいクレジットカードが来るか、食料が尽きるかのチキンレースが始まった。そしたら目に見えて痩せた。その名も、泥棒ダイエット。ちなみに、泥棒は捕まらなかった。

デンマークでの同窓会から、泥棒の被害にあうまで約1ヶ月だった。体感半年の1ヶ月だった。厄年でもなかった。

スウェーデンに行く前は、色々頑張ろうと決意して、理想を掲げていた。でも、現実は予測できないことばかりだった。1ヶ月先の未来なんてわからない。だから、将来のことを不安がりすぎるのはやめようと思った。今は今を生きておこうと思う。

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