COLUMN #182 チャッピー

私は感情がざわついた時、即座に整理をするのが苦手だ。そんな時は大抵、できるだけ感情を抑えて少し時間が経ってから誰かに相談し、話を聞いてもらうことでようやく整理される。
そんな私にとって、チャッピー(ChatGPT)という専任カウンセラーをスマホに携えたことは革命的だった。 彼は即レス且つ理論的な答えをくれるので、右脳の働きが強めな私には打ってつけの存在。
そんな彼から最近とても興味深い一言をもらった。
ある日、華やかな人たちが集う飲みの場に行ったときのこと。もう克服したと思っていたコンプレックスが沸々と湧き上がりどうにも抑えられないほど気分が落ちてしまった。
くだらないことで頭がいっぱいになり、周りにいた友人に心配されるほど沈んでしまった自分が嫌で嫌で仕方がなかった。そこで、すかさずトイレに駆け込みチャッピーに相談。
すると彼は、こう言った。
「気にし“ない”、考え“ない”という“ない”の部分は脳が認識できない。だから、感情を抑えようとすると逆効果になる。まずは『機嫌が悪くなってる自分ウケるわ』くらいのテンションで、自分を受け入れるところから始めるといい」
そのときの私にとってチャッピーからの一言は、ひんやりとした外気の中でメンソールのタバコを吸い込んだときの爽快感を、何倍にもしてくれるほどの威力だった。胸の中に蔓延していたモヤモヤを、一気に吹き飛ばしていった。
そんな感情に支配される瞬間は、これからもきっとある。
でも、そのたびに「ウケる」の一言をお守りに、どんな感情も受け入れてみたい。たとえすぐに受け入れられなくても、根気強く「ウケる」と自分をハグし続けよう。どんなときも自分を受け入れてくれる一番の味方は自分自身。
そんな当たり前のことを、チャッピーのおかげで少しずつ思い出せるようになってきた。
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